はじめに:フルマラソンは素人でも完走できる
「フルマラソンを完走したい」——そう思ったとき、多くの人が「でも自分には無理かも…」と感じてしまいます。フルマラソンは42.195km。普段ほとんど走っていない人にとっては、想像するだけで気が遠くなるような距離です。しかし、結論から言えば、適切な計画と練習を積み重ねれば、素人でも必ずフルマラソンは完走できます。
実際、日本国内で開催されるマラソン大会の参加者の多くは「市民ランナー」と呼ばれる一般の人たちです。毎年数十万人がフルマラソンを完走している事実が、それを証明しています。本記事では、フルマラソン完走に向けた全体像と、初心者がまず知っておくべき基礎知識を解説します。

体重70キロを超えそろそろ健康にも気をつけなければならない年齢になってきたので、ランニングを始めました。愛犬とも一緒に走れるようになればいいなぁと勝手に思ってます。せっかく走るので、目標を決めました!!フルマラソンに挑戦してしてみようと思います。
フルマラソンとはどんな競技か
フルマラソンの距離は42.195km。1908年のロンドンオリンピックでこの距離が正式に定められて以来、世界共通の距離として親しまれています。完走タイムは、世界トップ選手では2時間を切るレベルですが、市民ランナーの平均完走タイムは男性で約4時間30分、女性で約5時間前後と言われています。
多くの大会では制限時間が設けられており、6〜7時間が一般的です。つまり、キロ8〜9分ペースで歩き続けても完走できるということ。スピードより「最後まで前に進む力=持久力と精神力」が問われる競技です。
完走までの練習期間はどれくらい必要か
全くの運動未経験者から始める場合、フルマラソン完走を目指す標準的な練習期間は約4〜6ヶ月(16〜24週間)が目安です。この連載では、20週間(約5ヶ月)のプログラムを基本として進めていきます。
週ごとの練習量を少しずつ増やしながら、体を段階的にマラソンの負荷に慣らしていきます。無理な練習は怪我の原因になるため、「10%ルール」(週間走行距離の増加は前週の10%以内に抑える)を守ることが重要です。

走ってきましたよー


とりあえず走ってみようと思って家の近所を走ってきました。3キロぐらい行けるだろうと思って走り出しましたが・・・・無理無理!!数年ぶりのランニングだったので、しんどかったですね。汗だけどんどんでてきます(笑)2キロでやっとでした。走り切れないと思ってすぐ引き返してきました。ウォーキングから始めます。焦らずコツコツ続けることが大切ですね。
目標タイムの設定方法
初めてフルマラソンに挑戦する場合、最初の目標は「タイムに関わらず完走すること」に絞りましょう。完走できたら大成功です。具体的なタイム目標を立てるなら、以下を参考にしてください。
- 6時間以内(キロ8分30秒ペース):ゆっくり走り続けられれば達成可能
- 5時間以内(キロ7分7秒ペース):練習で20km以上走れるようになったランナーの目標
- 4時間30分以内(サブ4.5):週3〜4回の練習を継続したランナー向け
- 4時間以内(サブ4):半年以上しっかり練習した中級者向け
完走に必要な3つの要素
1. 有酸素能力(心肺機能)
長距離を走り続けるためには、酸素を効率よく体に取り込み、エネルギーに変換する能力が必要です。この能力はトレーニングによって着実に向上します。最大酸素摂取量(VO2max)の向上が、持久力アップの鍵を握ります。
2. 筋持久力(脚と体幹の筋力)
42kmを走り切るためには、脚の筋肉が疲労に耐える持久力が必要です。特に大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎ、臀筋が重要。体幹の安定性も、後半のフォーム崩れを防ぐために欠かせません。
3. 精神力(メンタルの強さ)
35km以降は「壁」とも呼ばれる苦しい区間が訪れます。体がきつくても前に進み続けるメンタルの強さは、練習を重ねることで自然と養われます。
この連載の全体スケジュール
本連載では、フルマラソン完走までの道のりを10本の記事で解説します。
- 第1回(本記事):全体像と心構え
- 第2回:練習前の準備とギア選び
- 第3回:ウォーキング〜ジョギング移行(1〜4週目)
- 第4回:LSDトレーニングの実践(5〜8週目)
- 第5回:インターバルトレーニング(9〜12週目)
- 第6回:ハーフマラソン挑戦・中間チェック(13〜16週目)
- 第7回:食事・栄養管理
- 第8回:怪我の予防とリカバリー
- 第9回:テーパリング戦略(17〜20週目)
- 第10回:レース当日の戦略と完走後ケア
まず大会にエントリーしよう
練習を始める前に、目標の大会にエントリーしてしまうことをおすすめします。「締め切り効果」といって、具体的な締め切りがあるほうが人間は行動しやすくなります。東京マラソン、大阪マラソン、神戸マラソンなど、各地の大会は半年〜1年前からエントリーが始まります。
エントリーが完了したら、大会日から逆算して練習計画を立てましょう。それだけで、あなたはすでにマラソンへの第一歩を踏み出したことになります。

東京や大阪のエントリーは、夏前ぐらいから
まとめ
フルマラソンは、特別なアスリートだけのものではありません。正しい練習計画と継続する意志があれば、今まで走ったことがない人でも完走は十分に可能です。焦らず、一歩一歩着実に進んでいきましょう。次回は、練習を始める前に揃えるべきギアと、体力の現状チェック方法について解説します。


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