「ワクチン、いつ打てばいいの?」「健康診断って毎年必要?」——犬を飼いはじめたころ、私もそんな疑問だらけでした。
ホワイトシェパードと暮らして10年。大型犬特有の体の変化や、シニア期に増えていく検査の種類など、実際に経験してわかったことがたくさんあります。
この記事では、大型犬のワクチンスケジュールと健康診断のタイミングを年齢別に整理しました。「何をいつやるか」が一覧でわかる内容になっています。獣医師に教わったことと、10年間の実体験を合わせてお伝えします。
大型犬の健康管理でまず知っておきたいこと
大型犬は小型犬と比べて寿命が短く、体の変化も早い傾向があります。ホワイトシェパードの平均寿命は10〜12年ほど。人間でいえば7歳くらいから「シニア」に差しかかるため、健康管理を早めに意識することがとても大切です。
また、大型犬は「体が大きいから丈夫」というイメージがありますが、実際は関節・心臓・消化器系のトラブルが起きやすい犬種でもあります。うちの子も7歳を過ぎたあたりから検診の頻度が増え、定期的な血液検査が習慣になりました。
ワクチンスケジュール|年齢別の基本
犬のワクチンには「コアワクチン(必須)」と「ノンコアワクチン(状況に応じて)」の2種類があります。まずは基本スケジュールを押さえておきましょう。
子犬期(生後2ヶ月〜4ヶ月ごろ)
子犬のうちは母犬からもらった免疫が徐々に失われていくため、ワクチン接種でしっかりカバーする必要があります。一般的なスケジュールは以下の通りです。
- 生後6〜8週:混合ワクチン1回目(5種または8種)
- 生後10〜12週:混合ワクチン2回目
- 生後14〜16週:混合ワクチン3回目(この時点で基礎免疫完成)
- 生後91日以降:狂犬病ワクチン(法律で義務づけられています)
前の子を迎えたのは生後3ヶ月のころでしたが、ブリーダーさんがすでに1回接種済みだったので、引き渡し後すぐに2回目を打ちに行きました。かかりつけの獣医さんに接種証明書を持参するとスムーズです。うちの子は、ペットショップからでしたので、2回目まで終了してからの引き渡しでした。
成犬期(1歳〜6歳ごろ)
基礎免疫が完成したあとは、年1回のブースター接種(追加免疫)が基本です。混合ワクチンと狂犬病ワクチンを毎年接種します。
- 混合ワクチン:年1回(4〜5月ごろが多い)
- 狂犬病ワクチン:年1回(法律上の義務。4月に集合注射が各自治体で実施)
- フィラリア予防薬:蚊の季節(5〜11月)に月1回投薬
- ノミ・マダニ予防薬:年間を通じて月1回が理想
我が家ではワクチンと狂犬病の時期を同じ月にまとめていました。ただし両方を同日に打つのはリスクがあるため、獣医さんに間隔を相談することをおすすめします。
シニア期(7歳以降)
7歳を超えると免疫力が低下してくるため、ワクチン接種の判断がより慎重になります。高齢犬の場合、ワクチンの副反応リスクが上がることもあるため、「毎年必ず打つ」というより「健康状態を見て獣医師と相談して決める」スタイルが望ましいです。
うちの子は8歳のころから、毎年のワクチン前に必ず血液検査を行い、「今年は打てる状態かどうか」を確認してから接種するようにしていました。これはかかりつけの先生に強く勧められた方法です。
健康診断のタイミング|年齢別の目安
ワクチンと並んで大切なのが定期的な健康診断です。「元気そうだから大丈夫」と思っていても、犬は痛みや不調を隠す習性があります。定期検査で異変を早期発見することが、長生きへの一番の近道です。
子犬期〜成犬前期(〜3歳ごろ):年1回
基本的にはワクチン接種のタイミングに合わせた年1回の健康診断でOKです。体重測定・視診・触診・心音確認が中心です。必要に応じてフィラリア検査の血液検査も一緒に行います。
成犬後期(4〜6歳ごろ):年1〜2回+血液検査
この時期から血液検査(肝臓・腎臓の数値チェック)を加えることをおすすめします。大型犬は内臓に負担がかかりやすく、症状が出る前に数値の変化が現れることがあります。半年に1回、少なくとも年1回は血液検査を受けましょう。
シニア期(7歳以降):半年に1回+レントゲン・エコー
7歳を超えたら検査の頻度と内容を一気に充実させるのがおすすめです。うちの子が7歳になったとき、かかりつけの先生から「シニア検診パック」を提案されました。内容はざっくりこんな感じです。
- 血液検査(一般・生化学)
- 尿検査
- レントゲン(胸部・腹部)
- 腹部エコー
- 血圧測定
- 眼底検査(白内障のチェック)
費用は1回あたり2〜4万円ほどかかりましたが、9歳のときに腎臓の数値が少し上がっていたのをこの検診で発見でき、食事療法に早めに切り替えることができました。早期発見のおかげで、今も元気に過ごせていると思っています。
大型犬のワクチン・健康診断でかかる費用の目安
気になる費用についても、10年間の実績をもとに目安をまとめます。地域や動物病院によって差はありますが、参考にしてください。
- 混合ワクチン(5種):3,000〜5,000円
- 混合ワクチン(8種):5,000〜8,000円
- 狂犬病ワクチン(集合注射):約3,000円
- 狂犬病ワクチン(動物病院):3,500〜5,000円
- フィラリア検査+予防薬(年間):大型犬は10,000〜20,000円程度
- 基本健康診断(触診・体重):無料〜2,000円(ワクチン時に一緒に行うケースが多い)
- 血液検査:3,000〜8,000円(検査項目による)
- シニア検診パック(レントゲン・エコー込み):20,000〜40,000円←こんなパックもある病院もあるようです。
大型犬は薬の量も多く、検査費用も体のサイズに比例して高くなりがちです。ペット保険に加入しておくと、シニア期の検査費用の一部をカバーできる場合があります。うちはシニアになってから保険の重要性を痛感しました……。
かかりつけ医を1つに決めておくことの大切さ
10年間でもっとも大切だと感じたのは、「信頼できるかかりつけ医を一つに決めること」です。
毎回同じ獣医さんに診てもらうことで、「この子の基準値はこれくらい」という個体差を把握してもらえます。血液検査の数値は犬によって個体差があるため、同じ先生に継続的に診てもらう方が異変に気づきやすいのです。
また、大型犬を診慣れた先生を選ぶことも重要です。ホワイトシェパードは関節の問題が出やすい犬種なので、整形外科的な視点で診てくれる先生がいると安心です。引っ越しのたびに新しい病院を探すのは大変ですが、「この先生なら任せられる」という信頼関係を作っておくことが長期的な健康管理の土台になります。
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最後に、年齢別のワクチン・健康診断スケジュールをまとめます。
- 【子犬期〜1歳】混合ワクチン3回+狂犬病ワクチン、フィラリア・ノミダニ予防スタート、年1回健診
- 【成犬前期(1〜3歳)】混合ワクチン年1回、狂犬病年1回、年1回健診(血液検査任意)
- 【成犬後期(4〜6歳)】ワクチン継続、年1〜2回健診+血液検査を必須に
- 【シニア期(7歳〜)】ワクチンは健康状態確認のうえ接種、半年に1回の総合検診(血液・尿・レントゲン・エコー)
「元気そうだから大丈夫」が一番怖い。愛犬と10年暮らしてそう感じました。大型犬は変化を隠しがち。だからこそ、定期的に「プロの目」で見てもらうことが、一緒に長く生きるための最大の投資だと思っています。
あなたの愛犬も、ぜひ早めの健康管理習慣を作ってあげてください。


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