「子犬を迎えたけど、トイレの失敗が続いてどうすればいいかわからない」「決めた場所でしてくれない」「覚えたと思ったのにまた失敗している」——そんな悩みを抱えている飼い主さんは、きっと少なくないと思います。
わたしも、10年前にホワイトシェパードを迎えたとき、まったく同じ経験をしました。大型犬のトイレ失敗は、小型犬とはスケールが違います。量も多い、においも強い、後始末も一苦労——。あのころの苦労を思い出すと、いまでも苦笑いしてしまいます。
でも、正しい手順とちょっとしたコツさえ知っていれば、大型犬のトイレトレーニングは必ずうまくいきます。この記事では、ホワイトシェパードと10年暮らして実践してきたトイレトレーニングの方法を、失敗談も含めて包み隠さずお伝えします。
この記事でわかること
- 大型犬のトイレトレーニングが難しい理由と心構え
- 失敗しないためのトイレ場所・トイレシートの選び方
- 子犬・成犬それぞれのトレーニング手順
- ありがちな失敗パターンと対処法
- 外でしか排泄しない犬を室内トイレに慣らす方法
大型犬のトイレトレーニングが難しいと感じる3つの理由
まず最初に、「なぜ大型犬のトイレトレーニングはこんなに大変なのか」を整理しておきましょう。理由を知ることで、適切な対処法が見えてきます。
① 体が大きい分、排泄量が圧倒的に多い
ホワイトシェパードの成犬は体重30〜40kgになります。当然、排泄の量も小型犬の比ではありません。市販のレギュラーサイズのトイレシートでは1枚では対応できないことも多く、準備不足があると床やカーペットへの失敗を繰り返すことになります。
うちの子も子犬のころから体が大きく、おしっこの量が多くて既成品のトイレトレーでははみ出すことが続きました。最初にトイレ環境を大型犬仕様にきちんと整えること——これが成功の第一歩です。
② 「失敗」の影響がでかい
大型犬が室内でトイレを失敗すると、被害が大きいです。量も多いし、体が大きい分、匂いも広範囲に広がります。フローリングが濡れる、ソファに染み込む、カーペットに染み込むと乾きも遅い。
だからこそ、「失敗させない仕組みづくり」が大切で、「失敗してから叱る」のではなく「成功させてほめる」環境を整えることが重要です。

被害がデカいんですが、更に言うと、片付けに時間がかかります。朝、失敗使用ものなら、会社に遅刻してしまうレベルで時間がかかります。フローリングならまだまし。布製品に失敗すると心身ともにダメージが大きいです。
③ 体が大きくなると軌道修正が難しくなる
小型犬は間違ったトイレ習慣がついてしまっても、成犬になってからでも比較的修正しやすい面があります。しかし大型犬は体が大きくなると、自分のペースで動くようになり、強引にトイレ場所に連れていくことも難しくなります。
だからこそ、子犬のうちにしっかり基礎を作ることが何よりも大切です。ただし、成犬になってからでも正しいアプローチで必ず改善できます。
トレーニング前の準備|大型犬に必要なトイレ環境を整える
トレーニングを始める前に、まず「成功しやすい環境」を作ることが大前提です。環境が整っていないまま始めると、どんなに頑張っても失敗が続きます。
トイレシートは「ワイドサイズ」以上を選ぶ
大型犬には最低でもワイドサイズ(約60×90cm)のトイレシートが必要です。ホワイトシェパードのような超大型犬なら、スーパーワイドサイズ(約80×120cm)、もしくはワイドを2〜3枚並べて使うことをおすすめします。
うちの場合は、ワイドシートを縦2枚並べた広さ(約60×180cm相当)のスペースを確保していました。「少し大きすぎるかな」と思うくらいで、ちょうどいいです。
トイレの場所は「静かで落ち着ける場所」に固定する
犬は本能的に、人の往来が多い場所や騒がしい場所での排泄を嫌がる傾向があります。リビングの真ん中や玄関近くではなく、部屋の隅や人目につきにくいコーナーがベストです。
また、一度決めた場所はむやみに変えないことが鉄則です。犬は「匂い」で場所を認識するため、場所を変えると混乱して失敗が増えます。最初にどこでさせるか決めてから設置をするといいと思います。リビングの奥は、おすすめしません。お風呂に近い場所がおすすめです。
サークルやケージを活用して「トイレゾーン」を作る
特に子犬の時期は、サークル(ペットサークル)を使って行動範囲を限定することが非常に効果的です。サークル内にトイレシートと寝床を置き、「ここがトイレ」という認識を早い段階でしっかり教えます。
大型犬用のサークルは市販品でも販売されていますが、成長に合わせてサイズアップが必要な場合もあります。うちの子は生後3ヶ月から6ヶ月の間、サークルトレーニングをしっかり行ったおかげで、ほぼ失敗なくトイレを覚えてくれました。
【子犬向け】基本のトイレトレーニング5ステップ
子犬(生後2〜6ヶ月)の時期は、トイレを覚えるのに最も適した「黄金期」です。この時期にしっかり教えられると、その後の生活がぐんとラクになります。
ステップ1|排泄のタイミングを把握する
子犬が排泄をしやすいタイミングは、だいたい決まっています。
- 起床直後(寝起きは必ずといっていいほどしたくなる)
- 食後10〜20分以内
- 遊んだあと・興奮したあと
- 昼寝から目覚めたとき
このタイミングを把握して、トイレに連れていくことを繰り返します。最初は「失敗させないための先回り」が大切です。
ステップ2|トイレシートに連れていき、待つ
タイミングが来たら、トイレシートの上に静かに連れていきます。このとき、急かしたり大きな声を出したりするのはNGです。犬が落ち着いて排泄できる雰囲気を作りましょう。
「ワンツー」「しーしー」など、排泄を促す掛け声を一定にして使い続けると、その言葉が「トイレの合図」として定着します。うちの子には「ワンツー」の掛け声を使い続けたおかげで、コマンドでトイレができるようになりました。
ステップ3|成功したら「全力で」ほめる
トイレシートで排泄できたら、すぐに思いっきりほめてください。「上手!」「えらい!」と声をかけて、大好きなおやつを与えるのが効果的です。
ポイントは「成功した直後に、その場で」ほめること。時間が経ってからほめても、犬は何に対してほめられているかわかりません。排泄が終わった瞬間に、セットでご褒美を与えましょう。トレーナーさんには2秒以内と言われました。とにかくすぐ褒める!
ステップ4|失敗しても叱らない
失敗してしまっても、絶対に叱らないでください。叱ると、犬は「排泄すること自体が悪いこと」と誤解してしまい、飼い主の前でトイレをしなくなったり、隠れてするようになったりします。
失敗した場合は、黙って素早く片付けます。「あーあ」という声も出さない方がベターです。犬に見せない場所で掃除し、ニオイが残らないように消臭スプレーでしっかり対処しましょう。ニオイが残ると「ここがトイレだ」と学習してしまいます。
ステップ5|繰り返しと根気が全て
トイレトレーニングに「魔法の方法」はありません。「タイミングに連れていく→成功したらほめる」この繰り返しだけです。子犬が完全にトイレを覚えるまでには、早い子で2〜3週間、時間がかかる子では2〜3ヶ月かかることもあります。
焦らず、一貫した対応を続けることが何より大切です。
【成犬向け】トイレの習慣を変えるためのアプローチ
「成犬になってから迎えた」「引っ越しでトイレ環境が変わった」「外でしか排泄しなくなった」——成犬になってからトイレ習慣を変えなければいけない場面もあります。
成犬のトイレ矯正は「一度リセット」から始める
成犬のトイレ習慣を変えるには、まず行動範囲をいったん制限することが有効です。サークルやゲートを使って生活スペースを絞り込み、「トイレシートの上でしか排泄できない」状況を作ります。
成犬はすでに排泄の習慣が固まっているため、子犬よりも時間がかかることを覚悟しておきましょう。しかし、必ずできます。
「外でしかしない犬」を室内トイレに慣らす方法
散歩中にしか排泄しない犬は、シニア期や悪天候のとき、また病気やケガで外に出られなくなったときに困ります。これは大型犬の飼い主あるあるの悩みです。
対策のポイントは以下の通りです。
- 散歩時に使ったトイレシートのニオイを室内トイレに移す:外で排泄したシートを持ち帰り、室内のトイレに置いておくと「ここでしていい」と認識しやすくなります。
- いつもより散歩時間を少し短めにする:散歩でしきれなかった状態で帰宅し、室内トイレに誘導します。ただし無理しすぎない程度に。
- ペット用マナーウォッシュのニオイを活用する:市販のトイレスプレー(誘引成分入り)をシートにかけると、「ここでしていい」サインとして機能します。
よくある失敗パターンと対処法
失敗パターン① トイレシートをずらしてしてしまう
シートから少しはみ出した場所にしてしまう——これは大型犬あるあるです。原因のほとんどは「シートが小さすぎる」か「トイレトレーのフチが低い」こと。サイズを一回り大きくするか、シートを二重に敷くことで解決できます。
失敗パターン② 特定の場所(カーペットなど)でしてしまう
一度失敗した場所のニオイが残っていると、繰り返しそこでするようになります。ニオイを完全に消すことが最優先です。市販のペット用酵素系消臭剤を使うのが効果的で、雑巾で拭くだけではニオイは消えません。
また、その場所にトイレシートを置いてしまうという逆転の発想も有効です。「そこでしたいならそこをトイレ場所にする」というアプローチです。
失敗パターン③ トイレシートをぐちゃぐちゃにして遊ぶ
子犬はシートをおもちゃだと思って噛んだり引きちぎったりすることがあります。この場合は、メッシュカバー付きのトイレトレー(シートが直接触れない構造)に変えると解決します。うちの子も子犬のころにシート遊びが激しかったため、カバー付きトレーに変えてからぴたりとなくなりました。
失敗パターン④ 夜中に失敗が続く
夜間の失敗が続く場合、夕食の時間を少し早め、就寝前にトイレに誘導する習慣をつけましょう。また、夜間はサークルで行動範囲を制限し、「トイレシートに自然と誘導される」環境を整えることが有効です。
トイレトレーニングを成功させる「おじさん流」3つの心得
10年間ホワイトシェパードと暮らして気づいた、トイレトレーニングの本質的な心得をまとめます。
① 「失敗させない環境」を作るのが飼い主の仕事
トイレを失敗するのは犬のせいではありません。「失敗しやすい環境」を作っている飼い主側に責任があります。サークルで行動範囲を制限する、トイレサイズを大きくする、タイミングよく誘導する——これらは全て飼い主が整えるべき「環境」です。
② 「ほめる」はケチらない、「叱る」は使わない
トイレが成功したときの喜び方は、オーバーなくらいがちょうどいいです。「えーっ!!すごーい!!」と子供みたいに喜んでください。犬は飼い主の感情をよく読み取ります。本気で喜んでいると伝わると、「また喜ばせたい」という気持ちが育ちます。
③ 一貫性が命——家族全員で同じルールを守る
「お父さんはほめるけどお母さんは叱る」「今日はOKだけど明日はNGにする」——こういった対応のブレが、犬を最も混乱させます。家族全員が同じルールで対応することが、トレーニングを成功させる最大の秘訣です。
まとめ|大型犬のトイレトレーニングは「環境×根気×一貫性」
大型犬のトイレトレーニングは、小型犬と比べてスケールが大きい分、準備と根気が必要です。でも、やることの本質はシンプルです。
- トイレを成功しやすい環境を整える(サイズ・場所・サークル)
- 排泄のタイミングを読んで先回りする
- 成功したら全力でほめる、失敗しても叱らない
- 家族全員で一貫したルールを守る
うちの子も、最初は毎日のように失敗していました。でも、上記の手順を根気よく続けた結果、3週間ほどでほぼ完璧にトイレができるようになりました。大型犬だからといって諦めないでください。
「うちの子は特別覚えが悪いんじゃないか」と心配になることもあると思いますが、個体差はあれど、必ずできます。焦らず、楽しみながらトレーニングを続けてみてください。応援しています!
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